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UPDATE|2020/06/26

NGT48の新センター・藤崎未夢、研究生にして夢を掴んだ真摯なアイドル人生

6月12日にはTwitterでニューシングルのセンターを務めることをファンに報告した。(藤崎未夢Twitter @miyu_miyu_NGT48より)



 藤崎はアイドルが好きだった。初めて両親に買ってもらったCDはモーニング娘。で、祖母の家の床の間を即席のステージにしてアイドルごっこに興じていた。興味の対象が48グループに移ると、特にAKB48の板野友美を推すようになった。小学校の頃、あまりにハマりすぎて親に怒られ、“AKB48禁止令”を出され、1年間AKB48から離れざるを得なかった苦い経験もある。

禁止令がとけると、小嶋真子を推すようになった。2015年、地元・新潟市にNGT48が結成されると知って、喜び勇んで1期生オーディションを受けた。しかし、あえなく最終審査で落選。悔しさを胸にしまい込んで、古参ヲタになる道を選んだ。

 劇場公演やイベントに通っているうちに、すっかりNGT48の虜になっていた。最大の趣味はアイドル鑑賞。いつかメンバーになりたいという気持ちはあったものの、具体的に何をすればいいかわからず、親からダンスレッスンを勧められても何かに取り組んだわけでもなかった。

 学校ではおとなしく過ごしていた。まじめに机に向かい、中学では茶道部に入った。運動が苦手で、活動が楽そうだったからだ。まじめだからか、部長に推挙されている。

 性格は人見知り。高校に入っても友達ができず、弁当を一人で食べる時期が続いた。親から「友達できた?」と聞かれるのが苦痛だった。そんな中、アイドル好きの同級生を見つけ、ようやく自分を開放することができた。NGT48のイベントを観に行っていたのは、その同級生と、だ。

 高校は進学校だった。高2の2学期、「第3回AKB48グループドラフト会議」が開かれることを知った。同級生は大学進学に向けて準備を始めていた。本当はアイドルになりたかったが、先生には「小学校の先生になりたい」と、本心を言い出せずにいた。

進路先を固めなくてはならない時期だっただけに、締め切りのギリギリまで悩んだが、「実はアイドルになりたいんです」と意を決して先生に相談することに。ドラフト会議の結果、NGT48のチームNIIIから5巡目に指名され、同チーム最後の指名者となり、綱渡りではあるが、同級生よりも一足先に第一志望へと歩を進めることとなった。

 ちなみに、その進学校での最高成績はクラスで1位、学年で3位。NGT48に合格したことでその学校は転校したが、面接だけで受けられる大学を受験してみると、不合格に終わった。勉強することは好きなので、現在は宅建の資格取得に動き出しているという。

AUTHOR

犬飼 華


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