お笑いコンビ「はんにゃ」の川島章良さんが5月に出版した“だしダイエット本”が話題になっている。結婚直前の2014年11月に腎臓がんが発覚し、年末には摘出手術を受けた。元々、暴飲暴食で太っていた川島さんがダイエットを始めたのは、その大病を患ったことも大きな影響を与えているという。病気の話から、それが与えた人生観の変化、そして3カ月で12キロ痩せたという具体的な“だしダイエット”の方法までを聞いた。(2回連載の1回目)
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──ダイエットを始めたきっかけから教えてください。
川島 腎臓がんという大病を患ったのが大きなきっかけなんですけど、もともと暴飲暴食で太っていたので、ずっと痩せなきゃいけないというのが心の中にあったんです。あと、オヤジが遺伝性の2型糖尿病だったので、よく「お前にも遺伝するぞ」って笑いながら言われていたんです。でも、なかなか決意ができなくて、それまで一切ダイエットをやってこなかったんですよ。ただ腎臓がんの手術も成功して、娘も生まれて、健康と家族の大切さをひしひしと感じて、ようやくダイエットに踏み切りました。
──どうして、だしパックダイエットだったのでしょうか?
川島 オヤジの実家が祇園で京懐石のお店をやっていたのもあって、小さい頃からだしに触れていたんです。それに僕は「だしソムリエ1級」の資格を持っていました。病院食などの食事は痩せやすいけどうま味に乏しいじゃないですか。だったら、だしをふんだんに使った食事だったら、うまいこと痩せられるんじゃないかなと閃いたんです。それで自己流で、だしパックダイエットをやり始めました。
──それまで暴飲暴食を続けていたのに、どうしてだしダイエットを続けられたのでしょうか。
川島 そもそも僕はパッと生活習慣を切り替えるのが苦手なタイプなんですよ。我慢せずに無理なく痩せるというのがポリシーで。なぜ三日坊主の僕でもできたかというと、朝・昼は好きなものを食べて、夜だけだしの効いた食事を食べるという緩いものだったんです。
──それは確かにハードルが低いですね。
川島 大抵のダイエットって、いきなり食事制限だったり、筋トレなどで体を鍛え始めたりで続かない人が多いじゃないですか。どうやったら続けられるかを考えたときに、徐々に生活習慣を変えていけばやれるなと思ったので、まずは夜だけ。しかも美味しい食事だったら、続けられるなというところから始めました。外食をするときも、かつおだしや昆布だしを使った料理の多い沖縄料理屋などを選ぶことが多いです。
──だしダイエットの効果は、すぐにあったんですか。
川島 3か月で-12キロ痩せました。それから1年でトータル-14キロです。今は-18キロで、64キロ になったんですけど、僕にとっては中1の頃の体重ですよ(笑)。
──効果てきめんですね!
川島 個人差もあるんですけど、1か月ぐらい経つとむくまなくなったり、体重が減ったりと効果があったので、周囲から「痩せたね」って言われるようになったんです。それでうれしくなっちゃって、「今度は朝も週に1,2回ぐらいだしパックダイエットを取り入れてみよう」と続けていくうちに、それだけ痩せたんです。