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UPDATE|2020/07/22

太田隆文監督が語る『ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶』

『ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶』

映画『ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶』が7月25日(土)から、新宿K’s cinemaを皮切りに全国順次公開される。

【写真】太田監督と映画『ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶』より

この映画は、日本軍の強制による集団自決が行われ、死に切れない子供を親が自ら手を下し殺すなど、「教育勅語」の教えの下、戦われた沖縄戦とはどんなものだったかを、その当時を知る体験者、専門家の証言を中心に、米軍が撮影した記録フィルムを交え紹介したドキュメンタリーで、原発事故の悲劇を描いた劇映画「朝日のあたる家」(山本太郎出演)で話題となった太田隆文が監督を手掛けている。

昨年12月に行われた沖縄での完成披露上映会には1000人を超える県民が来場するなど話題となっている本作の全国公開に注目が集まる中、太田隆文監督のインタビューが届いた。

     *     *     *

──本作の着想のきっかけを教えてください。

太田 僕はもともと青春映画を作っていたんですが、『朝日のあたる家』という原発事故を題材とした社会派映画を作ったことで、それを見たスポンサーから「沖縄戦を体験した人たちの証言を中心としたドキュメンタリー作品を作って欲しい」という依頼が来ました。原発に次ぐ題材として、沖縄戦は前から興味があったので渡りに船で、企画がスタートしました。

──体験者と専門家の方々の証言が出てきますが、どういう方にお話を聞いたんですか?

太田 完成した時に、沖縄戦に詳しい専門家の方が「監督、よくあれだけの人を探し出してインタビューしましたね! 今ご健在の方でベストのメンバーですよ」と言ってくださったんですが、実は手探り状態でスタート、いろんな方の紹介でお訪ねし、お話を伺うということを3年間続けたものをまとめたら、結果的にその道の第一人者と言われる素晴らしい方たちが揃っていたというのが本当のところなんです。映画の神様が導いてくれたんじゃないか? 引き合わせてくれたんじゃないか? そんな思いさえするくらいに、素晴らしい方々と出会えたこと。ありがたかったです。

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