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UPDATE|2020/09/13

ヒロシが語るソロキャンプの魅力「キャンプが人生を変えてくれた」

ヒロシ


──ソロキャンプ熱が高まり続けた結果、昨年9月に山を購入されたそうで。

ヒロシ 最近キャンプ場でもマナー違反者のせいで焚き火禁止の場所がでてきたので、自由に焚き火をしたいからと買ったんですよ。最初は嬉しかったんですが、それがですねぇ、最近は行くのがおっくうで。まず山に入ると雑草の除去から始まるんですよ。このために買った草刈り機や耕運機で一掃してからのスタート。しかも一度刈っても次行けばまた生えているわけです。さらに僕の山は笹が生い茂っているので、まぁ~毎回が大変で!! 正直もう追いつかなくて、足が遠くなりかけているんですよ。

──これが自然の怖さですね。とはいえ山のオーナーになるほどの行動力を駆り立てたソロキャンプ、今やヒロシさんの中でただの遊びを超えた存在になったのではないでしょうか?

ヒロシ ですね。大げさじゃなく人生も思考も変えてくれました。極端なことを言えば、僕はこれまで友だちがいなくて、仕事場に行っても居心地が悪く芸人の人とも話すことなく、ましてやほぼプライベートで遊びに行くことがなくて。それが、ソロキャンプを通じて焚火会という仲間ができて、逆に今お笑いの現場で会うと恥ずかしくなるぐらい仲良くなりました。テレビに出まくっていた時にも感じられなかった、自由で楽しく安心できた時間を過ごせていますかね。それに仕事=「ヒロシです……」しかなかったのが、キャンプの仕事が入るようになり、ましてや本まで出すようにもなって。ただただ好きでいたことで自分が生きていくって、本当に数年前まで想像できませんでしたね。元々僕の中で燻っていた想いをソロキャンプは気づかせてくれて、それを見事に発散させくれて、新たな世界も見せてくれた。面白いよね、ただの遊びなのにね。このまま自分が楽しいと思うことをひたすらやり続けて、自分の楽しみの幅を無限に広げていきたいですね。


▽ヒロシ 1972年1月23日、熊本県生まれ。九州産業大学卒業。お笑い活動のほか、ラジオパーソナリティなど幅広い分野で活躍。自身が自ら趣味であるソロキャンプ動画の撮影編集を行うYouTube『ヒロシちゃんねる』は登録者90万人を突破。初のソロキャンプ本『ヒロシのソロキャンプ』(学研プラス)が発売中。
AUTHOR

田口 俊輔

CREDIT

取材・文/田口俊輔 撮影/松山勇樹


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