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UPDATE|2020/09/22

田村憲久議員に直撃、自民党のコロナ対策のすべて(後)「コロナのワクチンに期待せず、長い戦いに備える」

左から井上咲楽、田村憲久 撮影/松山勇樹

『月刊エンタメ』に連載中の「井上咲楽の政治家対談」、今回は厚生労働大臣や総務副大臣などを歴任した田村憲久議員が登場。自民党の新型コロナウイルス関連肺炎対策本部長でもある田村議員にコロナ対策を直撃。(前後編の後編)
※取材は7月14日に行いました

>>前編「自民党と官邸の対策本部はどう違うんですか?」はこちら

【写真】イノサクさんも興味津々の田村議員の事務所に飾られた「松阪牛」グッズ

井上 ワイドショーでは、無症状の人にも全員PCR検査を受けてもらえばいいという意見もありますね。

田村 これは難しいところで、今日検査をして陰性であっても、1週間後にかかっているかもしれません。今日の検査は明日のことを証明しないんですよ。だから、無症状の人の検査をやるにしても、状況を見極める必要があります。たとえば、感染者と濃厚接触していることが明らかな場合、今は症状がなくても感染している可能性がありますから、きちんと検査し、追跡していかなければいけません。というのも、コロナウイルスの分析が進む中で分かってきたやっかいな特徴があるからです。

井上 やっかい?

田村 そう。それは無症状者からの感染です。

井上 本人がコロナにかかっている自覚がないまま移してしまうということですか?

田村 そうです。無症状者でも発症直前に感染力が高まることが分かってきました。これが7月以降に感染が広がっている原因の1つとなっているではないか、と。でも、これは本当に対策が難しいですよね。熱もない。咳もない。味覚障害も出ない。本人はいつも通りなのに、話している相手に移してしまう可能性があるわけですから。もちろん、感染してしまった人を責めることはできませんし、誰が悪いわけでもありません。

井上 うーん……難しいですね。

田村 コロナウイルスは、ステルスウイルスです。たとえば、致死率が非常に高いことで知られるエボラウイルスは、基本的に発症してからしか移りません。でも、発症すると一気に重症化するので本人は移動できなくなります。それが結果的に爆発的な感染の拡大を防いでもいるわけです。ところが、コロナウイルスは潜伏期間が長く、その間にも感染することがあり、無症状の人も多い。特に若い人は軽い症状で熱もほとんど出ない方々もいる。抑え込むのが非常に難しいわけです。ところが、高齢で基礎疾患をお持ちの人がかかった場合には重症化する可能性が高く、亡くなることもあるという……。まるで身体的に弱い人たちを狙い撃ちするようなウイルスです。

井上 今後はどうしていったらいいんでしょうか?

田村 私も含め、1人ひとりが「自分が感染し、誰かに移した場合、その人が基礎疾患を持っていたり、高齢者だったりしたら大きな迷惑を掛けることになる。だから手洗い、うがい、マスクをし、日々の行動も自重していこう」と意識することですね。そうして、体調がおかしいと感じたらもう家を出ない。休ませてもらう。そうやって感染の広がりを止めていく必要があります。

CREDIT

取材・文/佐口賢作 撮影/松山勇樹


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