FOLLOW US

UPDATE|2020/11/04

【独占ルポ】HKT48の新劇場がついにオープン、記者が目撃した“ステージと客席”涙の応酬(前編)

HKT48(C)Mercury



座席は一席置きに空けられており、立ち見の人数も制限されているので、キャパ300人に対して、この日の観客は128人。もはや当たり前のことだが、入場時にはマスクの着用が義務づけられ、その上から座席に置かれているフェイスシールドも装着しなくてはいけない。もちろん声を出してのコールなども禁止。新しい生活様式に即した公演は、どうしても制限が多くなってしまう。

開演前の会話なども控えめにしなくてはならない。これまで、いくつかのアーティストの有観客ライブに足を運んできたが、やはり開演前はシーンとしていた。この日もそうだったのだが、劇場が広くないせいか、誰もしゃべっていないのにワクワク感がじわ〜っと場内に広がっていく不思議な感覚をおぼえた。 

8カ月ぶりの公演。

旧劇場のクローズから4年7カ月。

待ちに待った新劇場のオープン。

ワクワクするな、というのが無理だし、待ちわびた時間に溜めた想いが客席から漏れまくっている!

それでもシーンとしているので、客入れのBGMがとても大きく響く。いままではあまり意識してこなかったが、この日は過去のシングル曲のインストが流されていた。頭の中に旧劇場や仮住まいだった西鉄ホール、パピヨン24ガスホール、スカラエスパシオの光景がフラッシュバックする。コロナ禍でなければ、さよなら公演が行われていてもおかしくないほど、メンバーとファンの思い出が詰まった会場たち……開場から開演までの30分間、なんだかいろんなことを考えて、すでに泣きそうになっていた。

AUTHOR

小島 和宏


RECOMMENDED おすすめの記事