FOLLOW US

UPDATE|2021/11/06

さよならのその先に…NGT48荻野由佳が残したものと、これからのNGT48

10月30日に朱鷺メッセで開催された荻野由佳卒業コンサートより

10月30日(土)、NGT48が新潟県・朱鷺メッセで昼夜2公演の単独コンサートを開催した。夜公演は荻野由佳の卒業公演。長らくグループの顔として活躍してきた彼女がNGT48に残したものはなんだったのか。そしてこれからのNGT48はどんなグループに進化していくのか? コンサート翌日に1期生の西潟茉莉奈と2期生の小越春花に話を聞き、2人と一緒に改めて考えてみた。

【写真】予想外のサプライズに思わず涙、荻野由佳卒業コンサートの模様【11点】

     *     *     *

 新潟県で活動をするNGT48だが、もっとも広く知られているメンバーは荻野由佳だ。2017年の選抜総選挙が彼女の名前を一躍知らしめた。投票が始まって間もなく、速報が発表されるのだが、その速報で全国的にはほぼ無名だった荻野が1位を獲った。それはスポーツ紙でも大きく取り上げられるほどのニュースだった。開票結果は5位に終わるも、その後の活動において、総選挙は彼女にとって大きな意味のあるイベントだった。

 そんな彼女がグループから卒業する。西潟茉莉奈は、正式なメンバーになる前から同じ運命をたどってきた盟友だ。

西潟「私は、由佳ちゃんとバイトAKB(2014~15年)から一緒でした。でも、年齢が離れていたからか、当時は全然話す機会がありませんでした。その後、ドラフト会議でNGT48から指名を受けて、同じマンションの隣の部屋に住むことになりました。まだ仲はぎこちなかったけど、ある日、私の部屋に由佳ちゃんがテレビを見に来たんです。見ていたのは『逃走中』でした。でも、お互いに気を遣ってしまって、会話はないまま。私はお茶を出したけど、由佳ちゃんは手をつけることなく、部屋から出て行ってしまいました。まるで、逃走するかのように(笑)。『あの時は気まずくて帰っちゃった』と、笑って話せるようになったのはしばらくしてからでした。由佳ちゃんのお父さんが新潟に来た時、『一緒にお寿司でも食べない?』と誘ってくれたんです。そのお寿司の日からやっとうまく話せるようになりました。そう、キューピッドは由佳ちゃんのお父さんなんです。あれはまだ1期生も決まっていない時期でしたね」

 学年は西潟のほうが3つ上。年下の荻野が先にグループから旅立つことになる。

西潟「発表する前に、私には卒業することを教えてくれました。本人が決めたことだから、背中を押してあげたいと思いました。だから、卒業コンサートは絶対に大成功させたいと思っていました。由佳ちゃんと由佳ちゃんのファンの方にとって、最高の一日になるお手伝いをしたかったです」

 後輩にあたる小越春花は、荻野をこう見ている。
AUTHOR

犬飼 華


RECOMMENDED おすすめの記事