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UPDATE|2019/04/01

「私は頼もしく勇ましい新垣里沙を忘れない」平成最後のモーニング娘。OG共演

「Hello! Project 20th Anniversary!! Hello! Project ひなフェス 2019」に出演した左から道重さゆみ、新垣里沙、鞘師里保


辻加護再会や鞘師復活と目まぐるしく移り変わる会場の感情を慣れた煽りで再びひとつにし、偉大なレジェンドたちの影に隠れそうになる現モーニング娘。の若手メンバーをパフォーマンス共演という形で一手に引き受け、モーニング娘。OG(新垣・道重・鞘師)だけのMCでは自ら目立たぬ回し役に徹し、あっという間に出演を終える。

当然、直後のウェブメディアにもテレビの芸能ニュースにも、新垣里沙の名前はまったく出てきていなかった。

しかし、だからこそ、あの日新垣里沙を観にいっていた数少ない新垣ヲタのひとりとして、せめて書き残さねばならないことがあると思った。それはあのひなフェス3月30日昼公演は、おそらく平成最後のモーニング娘。OG共演回であったということ。そしてさらに言えば新垣里沙は、【昭和生まれのモーニング娘。として、現役と共演した平成最後のモーニング娘。OGになった】ということである。

こんなに地味で、でも心から誇らしい事実が、他にあるだろうか。

振り返れば1997年に誕生したモーニング娘。は、まだ全員が昭和生まれのアイドルグループだった。それから本人たちが予期していなかった形でメンバーの卒業と加入は進み、モーニング娘。に初めて平成生まれ(道重さゆみ、田中れいな)が加入したのは結成から6年後の2003年のことだ。

以降、モーニング娘。メンバーは年を追うごとにだんだんと平成生まれの割合が高くなっていく。そしてそんなモーニング娘。の中で当時からリアクションがちょっと古臭かった新垣里沙は、昭和っぽいとよく突っ込まれ、本人も「ギリ昭」(ギリギリ昭和の意)とよく持ちネタにしていた。

そして新垣里沙は2010年、盟友・高橋愛の卒業により本当に「モーニング娘。最後の昭和生まれ」という、かつてない大きな肩書を拝命してしまうことになる。

加入前からモーニング娘。の大ファンで、そのまま黄金期メンバーがほぼ全員揃っていた2001年のモーニング娘。に5期メンバーとして加入した彼女。そして長い長い人気低迷の時期を青春をかけて支え、グループの新時代を担う9期10期メンバーの加入まで見届けて、2012年5月18日、ついに昭和生まれ最後のモーニング娘。はグループを自ら巣立っていく。

同じく昭和生まれの私の黄緑のリストバンドにも、刻まれていた日付。それは昭和生まれの最後のモーニング娘。が、平成生まれのモーニング娘。たちに夢を託して去っていったという、大きな変化のタイミングでもあったのだ。

しかし。あのひなフェスを新垣里沙を観にいっていた数少ない新垣ヲタだからこそ、同時にこんなことも思う。

「一瞬で地味に過ぎたからこそ、なんかとてもガキさんらしかったな」。

彼女の出番はよりによってあの鞘師里保の復活直後で、道重さゆみが現役当時と変わらぬ黒髪の可愛さを存分に振りまきまくった直後である。その中で金髪ベリーショートで登場した新垣里沙は、なんかもはやメンバーのお母さんのようだった。
AUTHOR

乗田 綾子

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