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UPDATE|2019/07/09

『ゴッドタン』で話題の社長兼カリスマ・眉村ちあき「会社を立ち上げたのは靴下を投げていた頃の延長」

眉村ちあき



──ギターはどうやってマスターしたんですか?

眉村 「ギター 弾き方」で検索して、弾いている人のYouTubeを見て覚えました。この人、ここを押さえてるんだなって、それをマネしました。だから今もコードはAとCとFとGの4種類しか分からないんです。あとコード名は知らないけど「このヤツ」って覚えてます。

──ではコード進行は?

眉村 分からないです。『本気のラブソング』って曲で、「何とか進行を使ってる」って言われて、「はい?」ってなりました。

──自分の中で気持ち良いコードを使っていると、自然と曲ができあがるんですね。弾き語りはどうして始めたんですか?

眉村 最初はGaregeBandで作った4曲ぐらいをライブで歌ってたんですけど、ダンス&ボーカリストになりたかったから踊ってたんです。でも2回ぐらいで踊るのが面倒くさくなって踊らなくなったんです(笑)。踊りを考えるのも嫌だなと思って、踊らないまま歌ってたらボーッとなっちゃって。手持ち無沙汰だから楽器を持とうと思ってギターを持ちました。今はギターだけの曲もあるので弾き語りを始めて良かったです。

──ソロを始めた当初、お客さんの反応はいかがでしたか?

眉村 ノーリアクションでした。「何この曲?」って思われてましたね。私がセッティングしている最中にタバコを吸いに行ったりしてました。それが悔しかったから過激なことをしようと思って、客に靴下を投げたり、とがった発言をしたりしてました。そしたら興味を持ってもらえて、徐々に曲を聴いてもらえるようになりました。

──そこから動員は右肩上がりだったんですか?

眉村 盛り上がる曲を書いてなかったので、そこまで客も増えなかったんですよ。そんなときに、どついたるねんさん(※2007年より活動の4人組バンド)のライブを観て、バカなことをやってるから笑っちゃって、私の悩みなんて超ちっぽけじゃんと思ったんです。それから、どついたるねんさんみたいに元気付けられる人になりたいと思って、ライブではバカになって、自由な曲を作り始めました。その頃から大規模の会場でやれるぐらいデカい存在になろうと思いました。自分でプロモーションを頑張ったり、いろんなところにメールして「出してください」って営業したり。会社を立ち上げたのも、私を知らない人は曲を聴くきっかけってないじゃないですか? だったらアイドルが会社を立ち上げたらバズって曲を聴いてくれるかなと思ったんです。会社を立ち上げたのは靴下を投げてた延長で、その規模が大きくなったみたいな感覚です。

CREDIT

取材・文/猪口貴裕


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