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UPDATE|2023/07/20

一段と衝撃が走る? 涙なしには見られない『鬼滅の刃』敵味方を超越した女性キャラの死に際

(左から)『鬼滅の刃』6巻、14巻、21巻(集英社)

2016年に週刊少年ジャンプで連載がスタートした『鬼滅の刃』は、鬼に家族を皆殺しにされた主人公・炭治郎が、鬼にされた妹を人間に戻し家族の仇を討つために戦い、成長していく物語。鬼との戦いは壮絶で、敵味方関係なく多くのキャラクターが命を落としている。そんな『鬼滅の刃』のなかで、特に印象に残る女性キャラの死に様についてまとめる。(※原作コミック中心にネタバレがあるためアニメ派は注意)

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 コミック1巻7話「亡霊」で描かれたのが真菰(まこも)の死を連想するシーン。彼女は、剣士を育てる「育手」を担う鱗滝左近次のもとで育てられた少女。鱗滝の因縁の相手である手鬼と対峙し、真菰は手足を引きちぎられてしまう。連載開始して間もない時期に描かれた少女の無残な死は、読者に鬼の残忍さを伝える十分な演出だったのではないだろうか。

 コミック11巻97話「何度生まれ変わっても(後編)」では、上弦の陸である堕姫(だき)と妓夫太郎(ぎゅうたろう)の死が描かれる。兄の妓夫太郎と妹の堕姫は2人同時に首を斬らないと死亡せず、炭治郎は苦戦を強いられる。首を落とされてもののしり合う二人は、炭治郎の説得を受けかつて人間だったころの記憶を思い出す。人間だったころ、どれだけ貧しくても一緒だったことを思い出し、死を間際にして妓夫太郎に「離れたくない」と叫ぶ堕姫の姿に涙したファンも多いことだろう。敵であっても感動的なストーリーが展開されるのもこの作品の魅力である。

 鬼殺隊の柱のひとりが犠牲になったコミック17巻143話「怒り」は衝撃的。胡蝶しのぶは、自身の姉の仇である上弦の鬼・童磨に遭遇し、決死の覚悟で戦う。死力を尽くすも力及ばず、しのぶは童磨に吸収されてしまう。しかし、彼女もただ吸収されただけではなく、自らの身体に仕込んでいた大量の毒を全て吸収させたため、童磨を苦しめることに成功したのだった。自分が死んで童磨に吸収されることも想定して身体に毒を仕込んでいた姿に鬼殺隊としての覚悟が伝わるシーンだ。

 物語も終盤に迫るとキャラクターの死亡が増えるようで、コミック21巻では第180話「恢復」で珠世(たまよ)の死、第183話「鬩ぎ合い」では鳴女(なきめ)の死亡シーンが描かれている。

 珠世(たまよ)は炭治郎の妹・禰豆子(ねずこ)を戻すのに手を貸している女性。鬼であり医者であるという存在。彼女は開発に成功した「鬼を人間に戻す薬」を無惨に注入し、彼を倒そうとしたが、無惨には通用せず身体の大半を失う。そして最後に残っていた頭部まで無惨に握りつぶされ命を落とす。かたき討ちを果たすことなく珠世が命を落とすシーンに空虚な気持ちを抱いた方も少なくないだろう。

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