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UPDATE|2023/07/29

カンニング竹山が語る50代の今「若い頃はおじさんがこんなに楽しいなんて知らなかった」

カンニング竹山 撮影/西邑泰和



『50歳からのひとり趣味入門』は、なんとなくこの先に不安を持っている人に読んでほしいなと思ってます。やっぱり同世代くらいの人だと、悩んでいる方も多いでしょうし。もっと楽に考えて生きていけばいいんだ、と思ってもらえると一番うれしいですね。

僕らよりも下の世代の人には、「おじさんになってもこんなに楽しいぜ」っていうことを伝えたい。僕自身、10代より20代の方が楽しかったし、20代より30代のほうが楽しかった。何なら、今が一番楽しいんですよ。

年を取ることをイヤだイヤだと言っても仕方ないじゃないですか。実は年を取れば取るほど自由が利くっていうメリットがあるんだよ、ってことです。僕だって16歳の時にはおじさんがこんなに楽しいなんて知りませんでしたから。立場があるからちゃんとしなきゃいけないこともあるけど、意外と16歳の時と同じような気持ちで生きているところもあるし。僕は今、めちゃくちゃ自由ですよ。

あとは、結局のところ時代を作っていくのは若者じゃないですか。会社のプロジェクトとかもそうだろうし、芸能、お笑いの世界もそう。僕らにもそういう時代が過去にあって、そこから外れていくのは自分が社会の中心じゃなくなる寂しさを感じるかもしれないけれど、その代わり自由を手にするってことなんだろうなと考えてるんです。若い子たちが社会全体のことを考えてくれるから、俺らは黙って静かに「すいません~」って言いながら遊んでればいいのかな、って(笑)。

今後、「これを趣味にしようかな」と考えていることも、実はあります。自分の舞台において、「どうしてもこれをやりたい!」ということが生まれつつあるんですよ。それは自分の芸の中でも「話芸」の部分だったりするんですけど、もっと極めるためにチャレンジしようと思っていて。「楽しみたい」とはまた違った「突き詰めたい」という欲求があるんです。できるかどうかもわからないですけど、新しい目標、趣味として52歳から入門しようと思ってるんですよね。

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