FOLLOW US

UPDATE|2023/08/07

岡本玲「胸キュンする自分に慣れていない」恋愛に抱いていた“先入観”を語る

撮影/山田健史


──今回の役は岡本さんご自身と近いところがあるそうですね。

岡本 自分で楽しく生きる術を得た30代前半の女性であるということと、結婚を夢見ているけれど、それさえも面倒臭いなと、ちょっと諦めて、こじらせているようなところは、自分とどこか似ているなと感じます。私はこれまで仕事を一番に活動してきたので、結婚に固執してこなかったんです。

──それは、お仕事柄からでしょうか。

岡本 そういうわけでもありません。私はもともとキャリアウーマンに憧れていて、子どもの頃から、なりたい職業の欄に「キャリアウーマン」と書いていたくらいです(笑)。その夢は今、実現しているんですが、周りを見てみると、「結婚」という形で幸せを手にしている知人もたくさんいて。ふとした時に人恋しくなったり、「このままでいいんだろうか」と自問自答するような部分は、今回の作品にすごく共感しました。

──結婚されている周りの方々を見て、ご自身も結婚に憧れを抱くようなこともありますか。

岡本 素敵だなとは思いますが、お芝居の面でも私は今、充実していますし、自分のしたいことがたくさんあるんですよね。胸キュンする自分に慣れていないのかもしれません。戸惑うというか、恥ずかしく思ってしまうところがあります。そういう要素を今回、私は奏音を演じながら楽しめたので、作品に入る以前よりも「結婚っていいな」と思えるようにはなりました。

──バラエティ番組で、「以前は事務所が男性との接近に厳しかった」というお話をされていました。そういったことも岡本さんの結婚観に影響しているのでしょうか。

岡本 たしかに学生時代は厳しかったですね。当時は「ときめくことや恋愛にうつつを抜かすのは悪いこと」という先入観を、自分の中で勝手に作り上げてしまっていました。今思うと、お芝居にも活かすこともできたんじゃないかなとも思います。

──現在の岡本さんにとって、理想の結婚とはどういったものでしょうか。

岡本 難しいですよね。結婚って、勢いや若さでできるものなのかもしれないな、と思ったりもします。私は切磋琢磨できる関係が理想なので、常に前に進もうとする相手といることで、「自分も楽な場所に居続けちゃダメだ」と刺激を受けられるような、リスペクトし合える関係がいいなと思います。
AUTHOR

山田 健史


RECOMMENDED おすすめの記事