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UPDATE|2023/12/05

名曲ぞろいの『ブギウギ』、趣里は紅白で何を歌う?草彅剛やOSKとのコラボに期待が膨らむ

趣里が主演を務める朝ドラ『ブギウギ』のメインビジュアル(Xより)



そして、歌唱曲の最有力候補は、何と言っても『東京ブギウギ』だろう。ブギの女王と呼ばれた笠置シヅ子の代表曲であり、ビールのCMにも起用されるなど、誰もが一度は耳にしたことがあるはずだ。劇中では、第1回の冒頭でスズ子が披露していたが、実際にこの曲が発売されたのは『センチメンタル・ダイナ』が発売された7年後の1947年。降伏という形で太平洋戦争を終えた日本を元気づけた一曲である。

実は、1953年に第4回の紅白歌合戦で笠置本人が披露しており、もし今年の紅白で披露されれば、幻のステージの復活に話題沸騰となるだろう。草彅剛演じる羽鳥善一の「スリー、トゥー、ワン、ゼロ」の掛け声と共に、コロナ渦を駆け抜けてきた日本を元気づけてほしいものだ。

他にも、これまで劇中で披露された『ラッパと娘』『センチメンタル・ダイナ』も、期待を込めて候補に挙げておきたい。スズ子が羽鳥の前で何度も練習し、やっと”バドジズ”できたあの日から、我々視聴者の耳にすっかり馴染んだこの2曲。フルでの披露は難しくても、何とかメドレーで差し込んでくれたら…と願っている。

こうして楽曲を振り返ってみると、『ブギウギ』という一つの作品の中にこんなにも「聞きたい」と思える曲があることに驚かされた。もちろん、笠置シヅ子という秀才な歌手をモデルにしているという前提はあるが、それだけではなく、趣里演じる”福来スズ子”が物語にピタっとはまり、圧倒的なパフォーマンス力を放っているからだろう。はな湯で歌っていた鈴子がUSKの舞台に立ち、一人で東京の舞台に立ち、そして紅白の舞台へ…どの楽曲が披露されても、涙なしには見られないステージとなるに違いない。

ちなみに、今年の紅白には趣里の母・伊藤蘭も46年ぶりの出場が決定している。もしかすると親子共演が見られるかも?とそちらも楽しみにしたいところだ。また、『ブギウギ』出演者が並ぶであろう審査員席も見逃せない。趣里のパフォーマンスを見守る、伊原六花、水川あさみ、蒼井優…?など、想像するだけで胸が熱くなる。大晦日は、いち『ブギウギ』ファンとして、心してパフォーマンスを見届けたい。

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AUTHOR

音月 りお


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