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UPDATE|2024/02/02

櫻坂46 小林由依の卒業コンサート開催「私が存在している意義、理由を皆さんのおかげで知れた」

櫻坂46 (C)上山陽介


この日最初のクライマックスを迎えたあと、スクリーンには小林をはじめ一期生や三期生の加入間もない頃のレッスン映像が流れる。そんな初々しい映像に続いては、ステージに三期生と小林が登場。三期生楽曲『Anthem time』を一緒にパフォーマンスし、その歌詞の世界観も相まって三期生にとって忘れられない思い出を刻んでいく。そこにほかの一期生、二期生も加わり『Buddies』が始まると、会場は多幸感に満ちた空気に包まれた。

その後のMC含め、和やかな雰囲気が続いたが、ライブ中盤になると再び空気が一変。『偶然の答え』ではセンターの藤吉夏鈴を中心に小林や大園玲が、楽曲の持つ切ない空気を見事に表現してみせる。続く『桜月』でもセンターの守屋麗奈と小林が対になるような形で、楽曲の持つ美しくも情熱的な世界を歌とダンスで描いていった。

メンバーがステージを去ると、神秘的なSEに乗せて赤基調の衣装に身を包んだ小林がひとり姿を現す。ゆったりとしたダンスを見せると、彼女と入れ違うように森田が登場し、激しいビートに合わせてダイナミックなパフォーマンスを展開。

そのまま『Nobody’s fault』へとなだれ込むと、会場は再び熱を帯びていく。『BAN』や『承認欲求』といった激しいダンスを伴う楽曲でBuddiesとの一体感をさらに高めると、三期生の煽りに続いて『Start over!』に突入。会場が揺れるほどのジャンプで会場がひとつになり、盛り上がりは最高潮に到達する。曲中盤ではアリーナ中央のサブステージで火花が吹き上がる中、センターの藤吉が小林の手を引き、MVの世界観を踏襲した華麗なダンスを披露した。

ライブもいよいよエンディングに近づく。砂を掬い上げる小林の映像とステージ上で同じ動きをする小林の姿がリンクすると、本編ラストナンバーの「隙間風よ」がスタートする。力強さと儚さが混在するこの曲の世界観を、センターに立つ小林とメンバーたちはダイナミックさと繊細さを併せ持つダンスで見事に作り上げた。曲が終わると、ひとりステージに残った小林が最初に登場した場所へと戻っていき、ドラマチックな演出とともにライブ本編を終えた。

オーディエンスの「櫻坂46」コールに応えるように再登場した小林は、卒業に向けて制作されたソロ曲『君がサヨナラ言えたって・・・』を、ストーリーを感じさせるダンスを交えながら歌唱。歌やダンスと真剣に向き合ってきた彼女の、集大成のようなパフォーマンスに対し、客席からは惜しみない拍手が送られた。


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