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UPDATE|2019/10/31

AKB48岡田奈々『仁義なき戦い』を語る「アイドルの世界には仁義は必要だと思います」

岡田奈々 撮影/佐賀章広



──これは完全に妄想質問なのですが、『仁義なき戦い』のキャラクターたちがAKB48総選挙に参戦したとしたら、岡田さんは誰が1位になると思います?

岡田 おそらくですが、広能昌三と若杉寛が1・2位を争う展開になると予想します。というのも、アイドルファンの方って基本的には純粋にまっすぐ頑張っている子を応援する傾向があると思うんです。『仁義なき戦い』でいえば、それが広能と若杉の兄貴。とにかく若杉は渋いんですよね。何事にも動じず、「俺についてこい」と背中で語るタイプ。もちろん仁義も重んじる。広能自身、若杉に憧れて任侠の世界に身を投じた部分もありますしね。伏兵としては坂井鉄也も正義感が強いから、アイドルファン的からは応援されやすいタイプだと思います。「僕たちが支えないと」という気持ちが働きやすいんじゃないでしょうか。

──なんとも岡田さんらしい答えです。

岡田 ……というのが私の予想というか理想なのですが、現実には山守義雄みたいに姑息な駆け引きを使うタイプの人が上位にランクインするかもしれないですよね。あるいは総選挙スピーチでウソ泣きを連発する槇原政吉とか(笑)。そういうのは私、見たくないんですよ。やっぱり最後まで仁義がまかり通るAKB48グループであってほしいですから。

──なるほど(笑)。舞台に話を戻すと今回の舞台はWキャストということでも注目されています。そのことでプレッシャーを感じることは?

岡田 もう一方で広能を演じるのが横山由依さんで、私からすると大先輩ですからね。ただ、あまり過剰に意識することはないかもしれない。私も横山さんも持ち味が全然違うから、それぞれ別の広能像ができるはずなんです。だから、もし可能なら両方のバージョンを観ていただきたいです。横山さんがデーンと構えた貫録のある広能だとしたら、年齢的に下の私は組織に入ったものの後輩の期待に応えきれずに葛藤を抱えている広能。主役の広能が違うということで、舞台全体の雰囲気もガラリと変わってきますから。

CREDIT

取材・文/小野田衛 撮影/佐賀章広


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