FOLLOW US

UPDATE|2020/01/19

「人は変化せずにはいられない、だから…」安住淳議員の考える政治家の“不可欠資質”【井上咲楽の政治家 直撃】

左から井上咲楽、安住淳 撮影/荻原大志



安住 旧制中学時代から続く男子校で田舎の県立高校だとね、そういうこともあったんですよ。その後に進んだ早稲田大学で入った語学のクラスは、40人のうち女性は2人。我々の頃の早稲田は全体に男臭かったですよ。卒業後、NHKの放送記者になってからも男社会。当時、政治部には女性記者がほとんどいなかった。20代後半だから、30年くらい前かな。私が官邸番、総理番の記者をやっているとき、NHKでは初めて女性の記者を地方から引き上げて政治部に配属することになったんです。

井上 そうなんですね。

安住 そのとき大問題になったのが、トイレ。官邸の記者クラブのあった記者会館には女性用トイレがなかったんです。

井上 え~! オフィスなのに?

安住 そう。どうするんだ? 作るのかって大騒ぎ。そもそも夏場の記者クラブの中は、男性記者がステテコ1枚、ランニングシャツでソファに寝っ転がって団扇をパタパタしているみたいなところでしたから。そこに女性記者を迎え入れるのに、相当の抵抗がありました。

井上 今とは大違いですね。

安住 そうですね。今は半分近くが女性記者になったと聞いているけど、私はそんな時代で10代、20代を過ごしたからね。話を戻すと、モテるわけがないんだよ(笑)。出会いがないから。今、世の中にある男女同居のシェアハウスなんて、私の人生にはない世界の話。コペルニクス的な出来事だよね。

井上 入居できるならしてみたいですか?

安住 無理無理。普段から女性の記者さんやスタッフ、職員の人と接するときは発言に気を付けているくらいだから。一緒に住んだりしたら気が休まらないと思う(笑)。

CREDIT

取材・文/佐口賢作 撮影/荻原大志


RECOMMENDED おすすめの記事