FOLLOW US

UPDATE|2020/01/19

「人は変化せずにはいられない、だから…」安住淳議員の考える政治家の“不可欠資質”【井上咲楽の政治家 直撃】

左から井上咲楽、安住淳 撮影/荻原大志



井上 気を付けているというのは、セクハラ的なことですか?

安住 いや、セクハラはしない自信があるけど、言葉遣いが荒いからね。記者時代、駆け出しの頃は地方の警察担当で、扱う事件は強盗殺人、汚職、窃盗、マル暴、放火。そんな取材ばっかりの後、政治部でしょう。だから、政治家になる前の人生はほとんど荒っぽい男の世界にいたわけ。そこで育まれてしまっているから、今も普通に「バカヤロー」と言っちゃうしね。時と場所をわきまえないと、パワハラ、モラハラととられてしまう可能性があるから、特に女性への言葉遣いは気を付けています。……今日は大丈夫だよね?

井上 もちろんです(笑)。お話を聞いていて、NHKの報道記者は希望どおりの就職だったわけですよね。その仕事を辞めて選挙に出たのはどうしてなんですか?

安住 政治部記者として総理官邸や自民党、文部省などを取材していくうち、だんだん自分が評論家みたいなことばっかり書いたり、言ったりするようになっていたわけですよ。でもね、そうやって批判しても現実はいつまでたっても変わらない。だったら、自分でやってみようと思った。単純かもしれないけど、それが動機です。本当に。

井上 そうなんですか。

安住 あとはね、生意気な話、早稲田出身、NHKの記者という肩書がなくなって裸になったとき、どんな評価をされるかなとも思っていた。だから、選挙はそれを試す一番の機会かな、と。

井上 怖さはありませんでしたか?

安住 ありましたよ。落ちたら食いっぱぐれるわけだから。最終的な決め手は、若かったからでしょうね。30歳で、怖いもの知らずだった。

井上 周りからの反対は?

安住 それももちろんありました。でも、全部無視しました。だってね、私の人生だから。他の誰でもなく、自分が生きていくんだから。

CREDIT

取材・文/佐口賢作 撮影/荻原大志


RECOMMENDED おすすめの記事