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UPDATE|2020/01/29

自伝的マンガが映画化! 劔樹人が妻・犬山紙子と語る“ハロプロファン夫婦”円満の秘訣

左から犬山紙子、劔樹人 撮影/会田秀人


──ハロプロに限らず、共通の趣味があると盛り上がりやすいですよね。

犬山 ただ、ハロプロだから、というのは私の中でありました。若かりし頃、彼氏が自分が特に好きではない女の子を応援するのは、それが相手の大切な趣味だと分かっていても微妙な気持ちになっちゃってました。「えっ、この子が好きなの?」って嫉妬して。だけど自分が大好きなアイドルには、「なんて見る目がある人だ! やっぱり、さすが! 分かってるね~」みたいな気持ちになる(笑)。

──でも実際、これはアイドルファンによくあるテーマだと思います。男性側からすると、彼女にアイドル写真集とか見られるのは後ろめたいんですよ。

犬山 私も過去に経験があります。グラビアアイドルの写真集を買ってきたら、頭にきて全部落書きしました、鼻毛と虫歯……。ひどい……。今私がやられたら怒ると思う。

劔 相手の理解があるのは、本当にありがたいことですよね。実際、アイドルグッズを必死で隠したりしている男って多いと思うんです。隠れキリシタンみたいな生活をして。僕の友達でも、「今、私の目の前でマイクロファイバータオル(※)を踏んでみろ!」って恋人から迫られたケースがありました。それは(菅谷)梨紗子のタオルだったんですけどね。さすがに梨紗子は踏めなかったみたいです。そういう悲劇が、これまで古今東西で繰り返されてきたはずなんですよ。

──ハロプロを愛するがゆえに、意見がぶつかりケンカになったことは?

劔 言い争いになることはないかなぁ。昔は推しメンを巡って、よく友達同士でケンカもしていましたけど。

犬山 つるちゃんとは、わりかし推しメンが被っているんですよね。だから揉めないのかもしれないな。おださく(小田さくら)、あやちょ(和田彩花)、かなとも(金澤朋子)……。最近は、きしもん(岸本ゆめの)も大好き。

──ハロプロを追っていると、歴史が一気に変わるような重要局面に遭遇しますよね。道重さんの卒業、つんく♂さんの病気、Berryz工房の無期限活動休止……。夫婦で緊急会議はします?

劔 僕たち2人だけっていうより、みんなで話し合いますね。周りにいるハロプロ好きな人たちも巻き込んで。

犬山 気づくと、ハロヲタの知り合いがこの家に集まっているんです。

劔 ドラマの『武道館』が放送されていたときなんて、毎週、ここに集まって鑑賞会を開いていましたからね。

犬山 4回くらい連続して観ていましたね。最初はオンタイムで観るんです。2回目以降は、録画したものを一時停止ながら解析する。「愛子の部屋に見えるのはハロー!ティッシュじゃない?」とか。

劔 「この武道館が見える風景はどこだろう?」ということになり、実際に現地まで行ったこともありますね。

犬山 つるちゃん、そのときも泣いていたよね。感情移入して(笑)。

劔 あのドラマは泣けたよ! 終盤の4回くらいは、毎週泣いていたな。

犬山 でもさ、つるちゃんってハロプロ以外ではあまり泣かないよね。


※ マイクロファイバータオル
高い吸水性を誇り、髪の毛を乾かす際も重宝するアイドルグッズ。ハロプロの場合、メンバーの全身写真がデカデカとプリントしてあることが多い。

CREDIT

取材・文/小野田衛 撮影/会田秀人


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