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UPDATE|2020/05/10

東京女子流・庄司芽生が振り返る10年(2)「1人でも欠けたら女子流の活動は終わると思っていた」

庄司芽生 撮影/山内洋枝



──その、これまで辿ってきた女子流の歩みと“らしさ”が、最新シングル『Tokyo Girls Journey』が凝縮されていますね。

庄司 本当に女子流の様々な魅力を伝えられる1枚になりました。まずリード曲の『薔薇の緊縛』は、たくさんのデモの中から決めて選んで、そこから個々人で曲を聴いて思い描いたことを、ディレクターさんに伝えていって完成した曲なんです。聴いてみると、10周年という年を迎えて全員が20代を迎えた私たちにしか出せない“ドロッとした女子流”が詰まっていますね(笑)。「昔、女子流が好きだった」という方や、「最近好きになった」という方々にも、懐かしくもあり新鮮さを感じながら聞いてもらえるんじゃないかぁと思います。

──同時収録の『Ever After』は、近年の女子流楽曲にはかかせない春ねむりさんによる1曲。こちらも懐かしさと新鮮さを兼ね備えた1曲ですね。

庄司 『Ever After』はこの10年でやってこなかった、囁くような歌い方に初挑戦していて、ダンスも音ハメな仕様になっていると、10年やってきたことにさらに新しい挑戦を上手く加えてミックスした曲になっています。正直、ダンスと歌、双方が合わさって完成する曲なので……。

──ライブDVD付属版を手に取らないと! ですね。

庄司 はい、ぜひとも(笑)! 初めてバンドアレンジした日の『Ever After』が収録されているので、マストで見ていただきたいです。

──ラストの『キミニヲクル』の歌詞はちょうど10年前、走り出したばかりの東京女子流へ向けて、今のみなさんが送った応援歌のように映りました。

庄司 実は10年後の私たちが、今の私たちに向かって歌っているという歌詞なんですよ。けど、その見方もアリかもしれませんね。希望と夢が溢れる未来から、ガムシャラに今を頑張る人たちへ向けた歌詞なので。未来のことを考えると「この先、このままで大丈夫?」とか「今の努力、本当はムダなんじゃない?」と思ってしまう方もいらっしゃると思うんです。けど、今頑張ることで未来はいくらでも大きく開いていくし、希望を持ってその先に待つ夢に向かって進んでいこうというメッセージがこめられていて。今、世界中の方々が大変な時間を過ごしています。この曲が少しでも人の耳に届いて、力になったり、みなさんの心に寄り添えたら幸せだなと思います。

──様々な変遷を経て、歩みを止めずに成長を遂げてきた東京女子流だからこそ、歌える曲ですね。

庄司 そうだなぁと思います。今までの女子流の全てが込められていて、これからの女子流の始まりにもなってくれる曲ですね。

──今作のタイトル通りこの先も続いていく女子流の旅。11周年、12周年……と、どんな世界を巡っていきたいですか?

庄司 ただただ、この活動を今まで通り続けていくというよりも、やるからには多くの方の耳に私たちの曲が届いてほしいですし、より多くの方にライブに足を運んでもらいたいという想いを4人全員が思っています。今は一刻も早くライブが出来るような日が来ることを祈りつつ、それまでの時間は私たちができることを探しながら、お会いした方に「女子流、よかった!」と言ってもらえるような活動をこれからもずっと続けていきたいですね。まずはこのシングルが、私たちにとっても、皆さまにとっても、この先の希望と夢が溢れる未来の旅のチケットになればいいなぁと思います。

▽庄司芽生(しょうじめい)
1997年7月2日生まれ、山形県出身。O型。身長159cm。東京女子流のリーダーとして活動中。

▽東京女子流『Tokyo Girls Journey (EP)』
発売日:5月5日(火)
価格:[CD +DVD]2,000円、[CD]1,000円
AUTHOR

田口 俊輔


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