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UPDATE|2020/08/16

秋元才加が語るハリウッドデビュー「封印していた目力のリミッターを外しました」

秋元才加


──変にキャラ化しすぎると、さすがに違うってなりますしね。

秋元 そうです。ポップになりすぎると違和感だし、映画の中で浮くじゃないですか。ただ最初は、自分にとって初めての海外作品で映画の中でひとり全然違うキャラクターだし、しかもアジア人がひとりだけで分からないことがありすぎたんですよ。自分の中で判断材料がなさすぎて、分からないままお芝居をするって感じだったんです。だから、完成した作品を見ると、このときめちゃめちゃ迷ってるな〜っていうのが自分では分かるんです(笑)。日本では少しずつ映像のお仕事も増えてきて、自分の思ってるお芝居が具現化できる打率が増えてきたなと思ってたんですけど、いきなりゼロに戻ったみたいな感覚がありました(笑)。

──研究生に戻っちゃったみたいな(笑)。


秋元 そうです(笑)。でも、自分の中でこれで行こう!って決まってからは、監督にも“急によくなったね”って言われるようになりました。監督から“目を開けて、もっと強く強く”って結構言われていたので、私もグッと目力を強めて。今まで日本では、時として目力が強すぎて役を狭めたりしたんです。特にアイドル時代は封印をしていたこの目力を、思う存分リミッターを外しました(笑)。

──目力を全開で発揮したと。


秋元 これが秋元才加の個性なんだって気持ちでした(笑)。そうした海外の方が見る私の個性というのが、すごく新鮮ではありましたね。例えばですけど、日本での朝ドラのすごく優しい妊婦のお母さん役と『山猫』の写真を1枚ずつ並べたいと思うくらい、振り切っていけたなって(笑)。

──それは演者としての幅が膨らんだってことですね。


秋元 そうです。『山猫』をやったことで、日本でのお芝居の幅も出てきたかなって思います。

──『山猫は眠らない』に出演したことへの、AKB48時代の同期メンバーの反応はいかがでしたか?


秋元 “海外で何の撮影してるの?”って言われて、顔に赤いラインの入ったタンクトップの画像を送ったら“何してるの?”って言われました(笑)。“どういうこと?”って誰も理解ができなかったみたいです。そんなみんなに、ぜひ映画を観て欲しいですね(笑)。
AUTHOR

土屋 恵介


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