FOLLOW US

UPDATE|2021/01/26

井上咲楽が岸田文雄議員に単刀直入に聞く「菅政権にもう少し頑張ってほしいと思う点は?」

左から岸田文雄、井上咲楽 撮影/松山勇樹



井上 岸田さんなら、どんなデジタル化を目指しますか?

岸田 デジタルは手段であって目的ではありません。そのことをはっきりさせることが大切です。その上での「デジタル田園都市構想」。デジタルという手段を使って、国民の生活、特に地方の活性化を目指します。若い人たちが地方においても働けるリモートワーク、安心できる医療環境を提供するリモート診療、地方においても都市部と変わらぬ教育を受けられるリモート教育、ドローン宅配や自動運転で地方の高齢者、お年寄りの足をしっかり確保する、デジタルを活用することで、大都市にいなくても大都市と同じ生活や便利さを享受できるようになるのです。デジタル化を通じて地方の活性化を目指す。そんな構想を総裁選挙の中でもお話ししました。「皆さんどうですか?」と。

井上 地方出身者としては、ドローン宅配や自動運転、すごくいいなと思いました。

岸田 地方における高齢者、お年寄りの足の確保っていうのは地方においては大変大きな問題だからね。

井上 そういう話を聞くと、岸田政権もいつか見てみたいなと思います。

岸田 ありがとう。デジタル化の進め方も目標によって変わってきますからね。政府や地方自治体が元気になることは大事だけど、民間もデジタルで元気にならなきゃいけない。地方に5Gなどの技術をしっかりと装備することによって各地域が元気になります。地方には豊かな自然、文化、歴史、心の豊かさがあります。だからこそ、デジタル技術をしっかり活用し、地方でも都市の便利さを享受できるようになれば、全国に個性的な町ができるはずです。実際、そうした成功例はできていますし、それが日本全国に広がっていくことで全体が元気になります。東京にばっかり人が集まって地方がどんどん寂れていくという状況は、感染症対策においても問題ですし、災害時のリスクも高い。地方がそれぞれ心豊かに、なおかつ元気になることで、若い人たちも生活する場や働く場を自由に選ぶことができる。そういう社会に繋がったらいいんじゃないかなと。そんなことを考えています。

(取材・文/佐口賢作)

▽井上咲楽(いのうえ・さくら)
1999年10月2日生まれ、栃木県出身。A型。『アッコにおまかせ!』(TBS)、『おはスタ』(テレビ東京)、『サイエンスZERO』(NHK Eテレ)などに出演中。
Twitter:@bling2sakura

▽岸田文雄(きしだ・ふみお)
1957年7月29日生まれ。自由民主党所属衆議院議員。1993年の初当選以来、9回連続当選。安倍政権では戦後最長となる4年8カ月の間、外務大臣を務めた。第9代宏池会会長。
CREDIT

取材・文/佐口賢作 撮影/松山勇樹


RECOMMENDED おすすめの記事