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UPDATE|2023/08/19

『最高の教師』が鮮明にする“謝罪の違和感”、「お騒がせして申し訳ありません」は必要か?

土曜ドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に□された」公式サイトより


ただ、里奈は生田をはじめ生徒に対して「今回の事件が瑞奈さんではない生徒が、何者かに標的にされ、行われたとしましょう」「ですが、何も悪いこともせず、ただ被害に遭ったその人に『お前が調子に乗っていたせいだ』と追い打ちをかけますか?」と話した。

今現在、著名人の“お騒がせ”に関する謝罪を見聞きすることが増えた。ただ、その内容に目を向けると「なぜ謝らなければいけないのか」「メディアを通して謝罪する必要はあるのか」というものが多い。

その背景には「調子に乗っているから、有名だから、人と違うから責められても仕方がない」「被害者だったとしても、そういう人間は謝罪しなければいけない」といった認識が根強いことが挙げられる。

 加えて、何かしらの謝罪が連日報じられており、“謝罪”が日常的になってしまい、謝罪本来の意味を私達が見失っているからではないか。SNSの影響によって謝罪を何かにつけて要求する人が増加した昨今、謝罪とはどういうものなのかを考えるキッカケを与えるシーンのように感じた。
AUTHOR

望月 悠木


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