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UPDATE|2020/01/19

与党を野放しにしないために…選挙で国民が担う “責任” を安住淳議員が語る【井上咲楽の政治家 直撃】

左から井上咲楽、安住淳 撮影/荻原大志



井上 野党による与党への追及の指揮を取るのも国会対策委員長の仕事なんですね。

安住 そうですね。ただ、我々は捜査機関ではないので、追及はしますが、悪いことをした人を捕まえることはできません。その点を国民の皆さんが誤解しているところもあって、「あの悪い政治家を罰するところまで野党はできなかったじゃないか」と言われることがあります。我々は大臣を辞任に追い込むことはできますが、誰かに刑事罰を与えることはできません。政治の世界はそういうものだとお伝えしたいですね。

井上 なるほど。

安住 国の予算や政府が成立させようとしている法案、執行する機関などをチェックするのは、野党の役割。つまり、国民にとって強い野党は番犬のようなものなんです。「いつまでたっても野党はダメだ」と悲観するのは、権力を持っている側に好き勝手をさせてしまうことになります。選挙でもう少し野党を育て、議席を増やし、与党を牽制させよう、と。そんな視点から選挙を見る感覚を持っていただき、国民の責任として強い野党を育て、番犬として役立ててください。それが皆さん1人ひとりのためにもなります。


▽井上咲楽(いのうえ・さくら)
1999年10月2日生まれ、栃木県出身。A型。現在は『アッコにおまかせ』(TBS)などバラエティ番組を中心に活躍。
Twitter:@bling2sakura

▽安住淳(あずみ・じゅん)
1962年1月17日生まれ、宮城県出身。立憲民主党所属の衆議院議員。1996年に初当選。民主党政権時代は財務大臣などを歴任、現在は立憲民主党国会対策委員長を務める。

(文/佐口賢作)
CREDIT

取材・文/佐口賢作 撮影/荻原大志


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