──地方でライブやイベントがある際は、健康ランドにみんなで雑魚寝していたそうで。
TAKA そうですね。新曲の振付をサウナの中で練習したこともあります(笑)。
綾介 とにかく時間がない中で練習しなくちゃいけない。だけどそのとき泊まった健康ランドは食堂とか廊下も人がいっぱいいて、誰もいない場所っていうのがサウナ室しかなかったんですよ。
TAKA 始めて15秒で「これは無理だ!」ということになりました(笑)。でも今となっては、それもなんだか懐かしいな。
綾介 最近は僕らも若干グレードアップして、ホテルに泊まれるようになったんですよ(笑)。
9太郎 昔は漫画喫茶に泊まることも多かったです。よく覚えているのは、TAKAと一緒の部屋に泊まったときのこと。やたらと寒い部屋で、凍えるようにして眠りましたね。
──素朴な疑問なのですが、そういった漫画喫茶やサウナはスタッフが手配するんですか?
春斗 はい。というか、マネージャーさんも一緒に漫画喫茶とかに泊まりますし。本当にひとつのチームなんですよ、CUBERSは。
優 漫画喫茶でシングルの部屋が空いていないときは、じゃんけんで負けた2人がペアシートで一緒に寝るんです。このバトルは、さすがにみんな必死になる(笑)。
TAKA 神戸のカプセルホテルに泊まったときもアツかったですね。そもそも漫画喫茶やサウナじゃなくてカプセルに泊まれる時点で僕らとしては「やったー!」とテンション上がっているわけですよ。なのにロビーで手続きしようとしたら、肝心のカプセルが4つしか空いていなかった(笑)。
綾介 「4つしか空いてない? だったら他の施設に当たるか」と普通はなりますよね。ところが、そのときはロビーの方に言われたんです。「5名様とも宿泊可能です。ただし、1名様だけスーパーシートでのお泊りになります」って。
優 で、またそのスーパーシートっていうのが事実上の雑魚寝。だだっ広い広間に簡易ベッドがあるだけなんですよ。カプセルになるかスーパーシートになるかでは本当に天国と地獄くらいの格差(笑)。
──そこは最年少の優さんがスーパーシートということにはならない?
春斗 ならなかったですね。ここは「男気じゃんけん」で決めるしかないということになった。僕は最年長なんですけど、妙なところでCUBERSは民主的なんですよ(笑)。
綾介 4人がカプセルで1人が雑魚寝……。あのときのじゃんけんはリアルに『カイジ』みたいなヒリヒリ感がありました。
TAKA いや〜、今でこそ笑い話にしていますけど、あのときはシャレにならなかったです。で、結果的には9太郎が負けたんですけど……(笑)。
9太郎 じゃんけんをするって決まった段階から僕は猛烈に憤慨していました。いや、だっておかしくないですか(笑)? 5人のメンバーのうち1人だけ脱落するって冷静に考えても残酷すぎるし、それをよしとするスタッフさんもどうかと思ったし……。それで自分が負けた瞬間、膝から崩れ落ちました(笑)。
──9太郎さんがそこまであからさまに嫌がっているなら、他のメンバーが代わってあげるという選択肢は?
9太郎 いや、あったんですよ。TAKAとかは根が優しいから「俺、代わるよ? 他人のいびきとか平気なほうだし」とか言ってくれたんです。しかも他のメンバーに聞こえないようにコソコソっと。ただ僕としては、その憐みの感情すらもいらないと感じちゃったんですよね。こういう状況に陥った自分が惨めで仕方なかった(笑)。