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UPDATE|2019/02/27

Berryz工房 熊井友理奈が感じたアイドル卒業後の苦労


──アイドル時代は「武道館のステージに立ちたい」とか「オリコン1位を獲りたい」とか、分かりやすい目標があったと思います。今の熊井さんは何をモチベーションにして活動をされているんですか?

熊井 タレント業とモデル業をバランスよく並行してやっていきたいなと今は考えています。もともと私はグループ活動停止後、モデルのお仕事をやりたいと考えていたんですね。だけど、ありがたいことにタレントとしてのお仕事も増えてくるようになって。どっちか1個に絞ったほうがプロフェッショナルとしていいのかなって考えることもたまにあります。でも、私は、私らしくできることがあればどちらも選択していきたいと思うんですよ。だから、タレント業と比例して、モデルのお仕事も増やしていけたらなと思います。

──熊井さんはアイドルを13年近く続けてきましたよね。なぜアイドルの延長線上でできるお仕事を考えなかったんですか?

熊井 そもそも私はアイドルになりたかったわけじゃないんですね。小3のときにオーディションを受けたのは、単純に後藤真希さんに会いたかったからなんですよ。だからスタート地点からして、他のアイドルさんとは根本的に違っていたと思います。アイドルというものにそこまで強いこだわりがないのは、たぶんそれが関係しているんじゃないかな。ハロー!プロジェクトに入った時点で後藤真希さんに会うことができて、それでもう夢が叶っちゃったわけですから。そこからは「後藤真希さんに会う」以外の夢や目標を自分なりに探していくわけですけど、そこで出てきたのが今やっているモデルというお仕事なんです。

──逆にもっと早くアイドルを辞めていたら、モデルとしてよりスムーズにスタートダッシュが切れたのではないですか?

熊井 う〜ん、たぶんそれはないでしょうね。仮にもっと早く辞めていたら、今頃はまだ身長コンプレックスを抱えていたと思います。

──どうやって、そのコンプレックスを克服したんですか?

熊井 この身長はどう考えてもアイドルに向いていないと思ったんですね。だけど、私たちが活動している途中くらいからアイドルの数がすごく増えてきたじゃないですか。その中でBerryz工房というグループは、見るからに特殊(笑)。さらに私は背が高いってことで、目立つことができた気がするんです。私は自分からグイグイ前に出るタイプでもないし、身長に助けられた部分は大きいですね。この背の高さが私の武器なんだと気づくことができたのは、ちょうど高校を卒業するくらいの時期だったと思います。「これだけアイドルがいる中、身長を武器にしないと私は確実に埋もれる」と発想を変えることができました。

──その流れでモデル業への憧れが出てくるわけですね。

熊井 そうです。周りから「熊井ちゃん、モデル向いているんじゃないの?」っておだてられた部分もありますし(笑)。それで会社には内緒でモデルのオーディションを受けたこともありました。1次審査は通ったんですけど、2次審査の会場に行けなかったんですよ。ちょうどBerryz工房のお仕事とスケジュールが被っちゃって。──会社からは大目玉?熊井 その通りです(笑)。だけど、当時のマネージャーさんは逆にすごく褒めてくれたんですよ。「それでいいんだよ、熊井! そうやって自分で一歩踏み出すことが大事なんだ」って。Berryz工房が個性派集団って言われていたのは、そのマネージャーさんの影響がものすごく大きかったです。その点は今でも感謝していますね。
AUTHOR

小野田 衛


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