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UPDATE|2019/06/14

蒼井優&菊池亜希子が語るアンジュルム和田彩花(1)「和田さんは真剣に人生に向き合っている人」

左から蒼井優、菊池亜希子



菊池 和田さんってライブでも圧倒的な説得力がありますよね。それが何なのかって考えると、ご本人が積み重ねてきた歴史であったり、確固たる思想であったり、生き様の問題に行きつくと思うんです。何も言わなくても、ただそこに立っているだけで私たちの魂は浄化されていく。こんなふうに言うと、宗教がかっているみたいで誤解を生むかもしれませんが(笑)。でもアンジュルムのメンバーに「どんなアイドルになりたい?」って聞くと、全員がこう答えるんです。「和田さんみたいな人になりたいです」って。

蒼井 あれには驚いた。本当に全員が全員、心の底から和田さんのことを尊敬しているんですよ。

菊池 本当の気持ち、本気の言葉っていうのは人に伝わるんです。和田さんは真剣に人生に向き合っている人だから、後輩にもそれが伝わっているんでしょうね。アイドルの歴史で、そういうタイプの人ってあまりいなかった気がします。

──和田さんのどこが新しかったんでしょうか?

蒼井 予定調和の論理で生きていない。その場の調子に合わせて、「こう発言すれば、まとまった美しい話になるかな」とか考えない。というより、最初からうまくまとめようとしていない。グループ名がスマイレージからアンジュルムに変わったあたりで、そのへんは大きく変わった気がします。あとは大学院まで行ったことも大きいんじゃないかな。アイドルとしてはもちろんだけど、1人の女の子としても常に本気じゃないですか。すごく不器用な方だと思うんですけど、その分、何事にも真剣。絶対に諦めず、自分なりの真実を追い求めているんですよね。

後編に続く/15日(土)午前7時30分に公開予定)


▽蒼井優(あおい・ゆう)
女優。2001年『リリイ・シュシュのすべて』で映画デビュー。映画『フラガール』で「第30回日本アカデミー賞」最優秀助演女優賞・新人俳優賞、映画『彼女がその名を知らない鳥』で、「第41回日本アカデミー賞」最優秀主演女優賞など、映画、舞台をはじめ多方面で活躍。文化庁の2018年度「芸術選奨」新人賞を受賞。主演映画『長いお別れ』が公開中。

▽菊池亜希子(きくち・あきこ)
モデル、女優。モデルでデビュー後、映画やドラマ、舞台、CMにて活躍。また、自身が編集長を務めた書籍『菊池亜希子ムックマッシュ』ではシリーズ10作累計43万部の大ヒットを記録。他著書には『みちくさ』『好きよ、喫茶店』シリーズなどがある。4/6(土)よりパーソナリティを務める新番組TBSラジオ「Be Style」がスタート。


▽『アンジュルムック』(集英社) 好評発売中
国内外から注目を集めるアイドルグループ・アンジュルムにとって初となるアーティストブック。企画から衣装リース&コーディネート、撮影、フォトセレクトまで、蒼井優&菊池亜希子 両編集長がすべて本気で関わって作り上げた「アンジュルムへの愛と情熱」が詰まった1冊。
CREDIT

取材・文/小野田衛


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