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UPDATE|2019/06/29

元経産大臣の甘利明議員に聞く「今話題の #自民党2019 の意図ってなんですか?」

左から甘利明、井上咲楽 撮影/松山勇樹

「栃木県生まれの眉毛ガール」井上咲楽の政治家対談、労働大臣や経済産業大臣など名だたる役職を歴任し、現在は選挙対策委員長を務める甘利明衆議院議員。自民党が新たな広報戦略としてスタートさせた、今話題の「#自民党2019」を主動していたのが甘利議員。あの戦略がスタートしたいきさつを聞いた。


井上 自民党2019の動画「新時代」(5月1日から自民党がスタートさせた新たな広報戦略「#自民党2019」プロジェクトによる動画。13歳から17歳という10代のアーティスト、ダンサー、アスリート、落語家らとともに安倍晋三氏も出演)、観ました。すごくかっこよかったです。

甘利 いいでしょう。あの動画は、今までの自民党では絶対に作れなかったと自負しています。党内の議論にさらさず、遮断して進めたプロジェクトだからこそできました。総理の了解を取って秘密裏に作りました。

井上 2人で?

甘利 もちろん、動画そのものは集まってくれた30代のクリエイターの提案でやってもらいました。ただ、途中で自民党の党内論議にかけて注文が付くと、角の取れたシャープではないものになってしまいます。そういうものを作りたくなかったので、プロジェクトのリーダーとして「誰の口も挟ませないから思い通りに進めてください」と。

井上 本当に極秘だったんですね。

甘利 そうですね。去年の11月くらいから取り組み、改元の5月1日に表に出しました。風呂敷を広げて言えば、自民党(LDP:Liberal Demo-cratic Party)というブランドを国際ブランドにしようという意気込みです。スタッフは小さな企業やフリーランスの人たち。大手の広告代理店にはできない仕事だと思います。「最初からメイキング映像もやりましょう」という提案もあって、そちらも公開されていますが、10代の子たちと接する総理の素が伝わる映像に仕上がっています。

井上 本当に安倍さんと甘利さんしか知らなかったんですか?

甘利 少なくとも議員は私以外1人も知らないままでしたよ。

井上 完成品を観て、安倍さんの反応はいかがでしたか?

甘利 好感触だったと思います。事前に総理から言われたのは、1つだけで。「チャラくしないでね」と。

井上 確かに、若者におもねる的なチャラさはなかったです。

甘利 チャラいのと斬新なのは違いますから。あの動画は「自民党」とひと言も言っていないんですよ。全く押し付けていない。まるでナイキやアディダスのコマーシャルビデオかと思うような仕上がりで、最後に総理が出てきて、「あれ? もしかしてこれは自民党のイメージビデオ?」と思うわけだけど、最後まで党名は出てこない。これは最初からそうしようと決めていました。

井上 どうして出さない方針に?

甘利 アートアプローチ、エンタメアプローチと呼ばれるそうですが、若い人と政治の距離をうんと縮めるためには、まず興味を持ってもらうこと。おもねったもの、ベタベタ押し付けるようなものは、受け入れられません。そこで、出演した10代の子たちにはそれぞれの分野で発したい思いを語ってもらい、パフォーマンスを披露してもらいました。

CREDIT

取材・文/佐口賢作 撮影/松山勇樹

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