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UPDATE|2023/06/16

有村昆がお悩みを映画で解決「30代半ばで彼氏ができない、このまま一生ひとりでしょうか?」

今回オススメするのは『アイ・フィール・プリティ!人生最高のハプニング』(左)と『恋人たちの予感』(右) 有村昆/撮影:松山勇樹



まずは、なりたい自分をイメージして、服や髪型、メイクを変えてみる。さらに言葉遣いや立ち振る舞いも遠慮なく理想に近づける。嘘はダメですけど、「私は魅力にあふれている」という自己暗示をかけることで、本当にモテるようになるはずです。

それでも自信が持てないという場合は、「私は綺麗」とか、「私は自分のこういうところが好き」など、ポジティブな言葉を実際に発して自分を褒めてあげる。自信をつけるためには、褒められること。そんな人がいないというなら、自分自身で褒めればいいんです。

僕は言葉の力というのはすごくあると思っていて、例えば、 自分の子供にも「いつもありがとう」とか、「パパ嬉しいよ」のようなポジティブな言葉を常にかけるようにしています。それを普段から続けることで子供も「親から愛されてるんだな」って感じられると思うんです。

逆に「お前は馬鹿野郎だ」とか「なんで生まれてきたんだ」みたいな言葉をずっと浴びせられてたら、ひねくれちゃいますよね。

この言葉の魔法というのは、お金がかからないプライスレスな行動ですから、それを自分自身や周りの人にも発していくことで、様々な価値観も変わっていくんじゃないですかね。

お勧めしたい2本目の作品は『恋人たちの予感』です。1989年公開で、監督は『スタンド・バイ・ミー』などの名匠ロブ・ライナー。そして、アカデミー賞にノミネートされたノーラ・エフロンの脚本が素晴らしいです。

ビリー・クリスタルが演じるハリーという男と、メグ・ライアンが演じるサリーという男女が、友人と恋人の間を揺れ動くというロマンティック・コメディなんですが、この作品の見どころはなんといってもラストシーン。ふたりはいろいろあって、別れることになったんだけど、最後にハッピーニューイヤーを祝うカウントダウンパーティで会うんです。

そこで「君しかいない」と愛を告げるハリー。サリーは「I LOVE YOU」と応えるのかと思ったら、「I HATE YOU」と言うんです。あなたのことが大ッキライだと。それでふたりは熱い抱擁をして結ばれるんですけど、これはそれまでのハリウッド映画の脚本にはなかった、裏返しのセリフによる愛情表現なんですね。

ハリウッド映画の脚本家は男性が多かったので、恋愛モノでも 最後に女性が「I LOVE YOU」と言ってくれるという、男目線の展開ばかりだったんです。ところが、ノーラ・エフロンは、 あえて「I HATE YOU」と言うのが女心だと。それがリアルで、共感できるということで、ハリウッド中が驚いたんです。


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