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UPDATE|2019/12/08

「震災から3カ月後、気仙沼から届いた吉報」公明党・太田昭宏議員の“現場主義”という信条

左から太田昭宏議員、井上咲楽 撮影/武田敏将



井上 ずっと活発に活動している太田議員にとっての息抜きは?

太田 僕はね。人と会うこと、話を聞くこと、本を読み、ためになるようなことを知ること。そういうのが非常に好きだから、その時間が息抜きにもなっているのかな。ただ、人と話をして疲れるってこともないから、じっと休むような息抜きの時間は必要ないのよ。

井上 本はどのくらいのペースで読まれているんですか?

太田 ひと月に15冊くらい。

井上 すごい!

太田 最近、読んだ本は本棚に並んでいるけど、この間、小泉進次郎さんが挨拶にきてね。「最近は何かいい本がありますか?」と。だから、新井紀子さんの『AIに負けない子どもを育てる』を勧めておいた。

井上 進次郎さん、もうすぐお父さんになりますもんね。

太田 それからもう1冊、進次郎さんはカッコいいからね。平野啓一郎さんの『「カッコいい」とは何か』も(笑)。そしたら「あ、平野啓一郎氏はこんなテーマも書いているんですか」と乗ってきた。「『マチネの終わりに』も良かったですね」と言うから、「今度、映画をやるよな。石田ゆり子さんと福山雅治さんで」「そう言えば、『ある男』も面白かったですね」と。内容まで語り始めたから、進次郎さんもかなりの本読みなんだと思いますよ。

井上 今年は大型の台風がいくつも上陸して、各地に大きな被害が出ました。太田さんは国会議員になってからずっと防災対策に力を入れてきたと聞いています。それはどうしてですか?

太田 僕は、京大の土木工学部の大学院で耐震工学を専攻したんだよ。

井上 どうして耐震工学を?

太田 僕が大学に入った昭和39年の6月、新潟地震という大地震がありました。このとき日本で初めて液状化現象が起き、昭和大橋という地震の1カ月前に完成した大きな新しい橋が落ちたんです。その衝撃が頭にあったので、地震の国に住んでいるからこそ研究しようと思い、大学院に残って勉強を続けました。

井上 そのときはまだ政治家になろうと思ってなかったんですよね?

太田 そのときはね。その後、政治の世界に入ってから、耐震工学を専攻した唯一の国会議員として、「安全で、安心で勢いのある国造り」が僕のテーマになっていったわけです。例えば、今回の台風19号では「大雨特別警報」が出ました。井上さんもスマホから警告音が鳴り出して、びっくりしたでしょう?

井上 はい。びっくりしました。

太田 あの特別警報を作ったのは、僕なんですよ。国土交通大臣だった2013年8月30日に運用開始しました。なぜ作ったかと言うと、明らかに日本を取り巻く気象が従来とは異なってきたから。海域によっては海水温が2、3度上昇、温暖化の進行による影響で雨の降り方が変わってきている。

CREDIT

取材・文/佐口賢作 撮影/武田敏将


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